◆会社で必要な能力!社会人基礎力の計画力の重要性について

◆会社で必要な能力!社会人基礎力の計画力の重要性について

会社では様々な形で「計画」というものが存在します。
それは経営計画や事業計画、業務遂行のための個人計画などです。
これらの計画を円滑に遂行するには、必然的に「計画力」が必要になってきます。
ここではその計画力の重要性について解説していきます。

 
この記事はこんな方におすすめ!

・新入社員や若手社会人
・自己管理能力を向上させたい人
・仕事やプロジェクトの進行管理に悩んでいる人
・目標達成やタスク管理に苦手意識を持っている人
・効率的な時間管理を学びたい人
・組織内での調整や優先順位付けが必要な人

そもそも、計画力とは?

計画力とは、経済産業省が2006年に発表した「社会人基礎力」の12の能力要素の一つで、「考え抜く力」の部分に属する要素になります。

 

この計画力は課題の解決に必要な能力であり、課題解決までの工程や道のりを明らかにして、その手順や方法を準備する能力のことです。

 

しかし、ただ計画を立案するだけでは十分とは言えず、実際に実行可能であるかが重要となってきます。また計画進行中にトラブルや状況に応じて柔軟に計画の修正が求められます。

 

計画力は大きく分けると2つに分けられます。
それは「時間的な計画力」と「手段・方法的な計画力」です。
この二つを組み合わせたものが実際の「計画力」となります。

 

時間的な計画力」は、期限までに課題を終えられるように計画する力のことです。
会社での仕事は、必ずと言っていいほど期限があります。課題を確実に解決しながらも、決められた期日までにしっかりと課題を終える必要があります。つまり、仕事の質を落とすことなく期限内に課題を完了できるように計画を立てる力が、計画力の一つです。

 

この「時間的な計画力」には作業開始から終了までにどれぐらいの時間を要するかを見極める必要があります。そのためある程度の経験が必要になる場合があります。

 

手段・方法的な計画力」とは、課題を解決するための手順や方法を考え、より最適なものを選ぶというものです。
この際に目標までの方法をいくつか用意しておくことで、最適な方法が何らかの理由で使えなくなった場合でも、違う方法で解決できる場合もあります。
予期せぬ出来事に対しても対応できるよう複数の方法を用意しておき、しっかりと計画することで、不測の事態にも対応できることが計画力の一つになります。

 

ではこの計画力を具体的な例も踏まえて、「手段・方法的な計画力」「時間的な計画力」の順に考えてみましょう。

 

例えば、見積書を取引先へ送付するという仕事があったとします。
これをまず「手段・方法的な計画」で考えると下記の3つの工程を踏むことになります。

  1. 見積書の作成
  2. 見積書の確認
  3. 見積書の送付

「見積書の作成」と「見積書の確認」では自身で作成・確認するのか、人にお願いするのか、相談しながら作成・確認するかなど、いくつかの方法があります。
また「見積書の送付」の場合、送付方法はメール、FAX、郵便などの方法があげられます。

 

このように目標までにいくつの工程を踏んで、各々の方法を考えることが「手段・方法的な計画力」になります・

 

では「時間的な計画」で考えた場合を上記の工程で考えた場合、期日までに間に合うかを考えなければなりません。
見積書の作成・確認に必要な時間はどれぐらいかかるか、また見積書を郵便で送ったとして期日に間に合うのかなどを考えることが「時間的な計画力」といえるでしょう。


会社に計画力が必要な理由について

会社では目標や目的を達成するために数多くの計画が存在し、これらの計画を立案するためには高い計画力が必要となってきます。
会社に計画力が必要な理由について、主に下記のものがあげられます。

 

会社の業務には時間的制約がある

会社の仕事に計画力が必要になる理由の一つに、会社のほとんどの業務に時間的制約があるためです。人としても、会社としても、時間や期日を守らないと信用を失うことになります。
そのため信頼を保つためには期日や期限、納期などの遅れはしないようにしなければなりません。
そのため時間内に業務を終わらせる計画力が必要になることとなります。

 

また、一度計画を立てたからといって計画通りに進むとは限りません。
トラブルや予期せぬ出来事などで計画通りにいかない場合も出てきます。そういった時のスケジュール再調整や見直しにも計画力が必要になってきます。

 

会社の業務には不確実性があり、外部の影響を受けやすい傾向があります。
特に長期的な計画になればなるほど計画通りにいかないことが多いです。計画力があれば想定外の事態にも複数の対応策を見出すことができます。

 

業務を効率化させる

業務の効率化と計画力は密接なつながりがあります。必然的に会社で働く人数と時間には制限があります。そのため業務を効率化させるには、その限られた能力と時間の中で効率的な手順や方法で行い、スケジュールを立てて進める必要があるためです。
ただ闇雲に仕事をしている会社と、計画力を持った人が計画を立てて業務を行っている会社では業務の効率にかなりの差が出ます。それだけ業務の効率化には計画力が重要ということでしょう。


まとめ

計画力が必要になるのは、仕事に関してばかりではありません。
例えば旅行をするにしても、どこに行ってどこに宿泊するか、宿泊の予約はいつまでにしなければならないのか、目的地まではどれぐらいの時間がかかるか、何を使って目的地まで行くか…
これらには手段・方法とスケジュールの組み立てが必要になってきます。
そのため仕事に限らず、計画力は身に着けておいて損はない能力といえるでしょう。

 

しかし計画力に関して注意しなければならないのが、計画を立てて満足してしまうことです。そういった方はトラブルが発生して計画に狂いが出た際に計画の見直しが出遅れる傾向にあるので注意しなければなりません。