◆代表取締役?CEO??会社の役職とは?役職の序列や役割について

◆代表取締役?CEO??会社の役職とは?役職の序列や役割について

会社とは組織であり、組織の運営には縦社会の仕組みがどうしても必要となってきます。
そのため会社では役職を設け、その序列によって業務の管理を行いますが、その役職の順位や序列を正しく理解しておかなければなりません。ここではその役職とその序列について詳しく解説していきます。

 
この記事はこんな方におすすめ!

・企業や組織に興味のある人
・組織内の役職や序列について知りたい人
・経営者や経営幹部を目指す人
・組織内の役割や責任について理解したい人

役職とは?役職の役割とその意味について

会社とは組織であり、業務を行うに当たって個人プレーで進める事は難しいでしょう
組織の運営には各部署で責任者を決めて、その指示出す人と、受けて動く人という縦の社会の仕組みがどうしても必要になってきます。
役職とは、その組織内における役割やポジションを表した呼び方です。
具体的には「社長」「部長」「課長」などが役職に該当します。

 

この役職は単に出世や昇給・権力欲を満たすためにあるのではなく、大きな役割や意味があります。役職には組織内での地位や責任の範囲を明確にする役割があります。
地位や責任を明確にすることで、組織の指示系統が把握しやすくなり、より業務を円滑に行う事ができます。

 

当然ながら役職の序列が上がるにつれて責任は重くなりますが、その分一般的には給与や報酬も上がるため、「役職をあげたい」という従業員のモチベーションアップにもつながります。

 

役職というのはあくまでも呼び名になるので、特に法律などで規制やルールがあるわけではありません。
そのためそれぞれの会社・企業が独自で設定することができます。

 

 

肩書と役職の違い

役職と似た言葉で「肩書」という言葉をよく耳にしますが、この肩書とは名刺などに記されている役職の事を指しており、役職と肩書はほぼ同義語として使われており、一般的なビジネスシーンでは「役職」=「肩書」という認識でも問題ありません。


一般的な企業の役職の序列について

先程もご説明した通り、役職には序列があります。当然上位の役職になるにつれて責任も重たくなりますので、その分経緯を払わなければなりません。
ここでは一般的な企業における役職の名称と役割を序列が高い順に解説していきます。

 

会長(取締役会長)

社長(代表取締役社長)の上に置かれる役職で、「名誉職」という位置づけとして設けられているケースが多く、社長に対するアドバイザーとしての役割を担っております。
一般的には前社長がこの会長(取締役会長)の役職に就く事が多く、自身の会社経営の経験や知識を基に現社長(代表取締役)にアドバイス等を行います。

 

社長(代表取締役社長)

その企業における全業務の代表者であり責任者になります。
法的な根拠を明確にするために「代表取締役社長」という形になっており、株式会社の代表者を表しております。

 

副社長(取締役副社長)

社長(代表取締役社長)の補佐を行う役職になり、社長とほぼ同等の権限を持っているケースが多いです。

 

専務(取締役専務)

副社長(取締役副社長)とほぼほぼ同様な役職で、社長の仕事が円滑に行えるようにサポートする立場の役職です。
そのため日常業務より社長(代表取締役社長)の補佐を行う役職というケースが多いです。

 

常務 (取締役常務)

企業の業務を行うために管理を行う役職になります。取締役であれば社長の補佐する仕事も兼ねているケースがあります。
常務(取締役常務)の仕事は、従業員の日常業務を監督することなので、役員の中で従業員に近いポジションといえます。

 

監査役

取締役の職務執行状況を監督・監査する役職です。主に業務や会計を監査する役割を担っており、取締役に不正がないかを調査し、不正が発覚した際には是正します。
尚、には、「社内監査役」と「社外監査役」があり、それぞれが「常勤監査役」と「非常勤監査役」に分かれます。

 

本部長(事業部長)

各事業部門をまとめる代表者・責任者となる役職です。この本部長(事業部長)は会社の役員(取締役)ではなく、一般の従業員の部類に入りますが、性質上経営陣としての考え方や意見が求められる役職となります。

 

部長

各部門の代表者・責任者で、その部署をまとめる役職となります。
部長も本部長と同様に一般の従業員の部類に入ります。

 

次長

次長とは部長の職務を代理や補佐する業務を行う役職です。

 

課長

組織における部署内の「課」を取りまとめる役職です。ひとつ下の序列にあたる係長を取りまとめる役割であることが多いです。

 

係長

「課」の業務の一部を担当してまとめる役職で、数名のチームメンバーをマネジメントする立場です。

 

主任

係長とほぼ同様のポジションで、数名のチームメンバーを統括する役職です。

 

一般社員

とりわけ権限等はなく、与えられた業務を行うポジションです。
一般的な社員の役職で、最も従業員が多いポジションです。


今さら聞けない、CEOとは?

「CEO」とは何の略?

「CEO」とは「Chief Executive Officer」(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)の略であり、呼び方はそのまま「シーイーオー」と読みます。
この「CEO」を日本語にすると、「最高経営責任者」と訳されることが多いです。

 

CEOの役割

CEO(最高経営責任者)の主な役割は下記の3つになります。

 

企業内の経営方針や事業計画を策定する

企業の業務執行の決定を行うのは取締役会ですが、CEOはその決定された方針を具体的に実現するための経営方針や事業計画・戦略を策定していきます。

 

企業のすべての業務執行を統括する

部門ごとの責任者をまとめて、企業全体の「統括」を行い、業務全体の管理をする。

 

ステークホルダーへの説明や適切な情報の開示をする。

会社の業務を円滑に行い、会社を成長させるためには「ステークホルダー」との良好な関係を築くことが重要です。その「ステークホルダー」への説明や適切な情報を開示することもCEOの重要な役割の一つです。

 

※ステークホルダーとは「利害関係者」のことです。
具体的には顧客・ユーザー・取引会社・株主・従業員などになります。


CEOと代表取締役や社長、会長の違いとは?

CEOと代表取締役との違い

CEOと代表取締役の大きな違いは、日本の会社法に定義があるかないかです。

 

代表取締役は、取締役の中でも企業の代表権を持つ取締役のことです。
代表取締役の役割は、企業の代表として様々な契約を結んだり、業務の執行を行う事になります。

 

CEOは、最高経営責任者でなりますが、そのCEOの上には取締役会が存在しており、代表取締役とは意味合いが変わってきます。

 

CEOと社長・会長との違い

取締役ではない「社長」や「会長」という役職に関しては、会社法上には特に規定がありません。
つまり取締役ではない「社長」や「会長」とは「部長」「課長」などと同じように、一つの役職に過ぎません。
そしてその役職は会社や企業で自由に定めることができます。

 

一方、「CEO」も日本の法律では特に規定されていません。
企業や会社で自由に決められる「役職」であるという点では「CEO」と「社長」は共通しています。

 

そのため、CEOと社長・会長との違いは会社によって異なり、「CEO=社長」という概念で役職を制定している企業もあれば、CEOと社長を別として考えてる企業もあります。


日本の役職を英語にすると?外資系企業の役職について

そもそもCEOとはアメリカから導入された肩書になります。では日本の役職が英語で表記されるとどのようになるかを、外資系企業の役職を参考に解説していきます。

 

President(社長)

直訳すると「President」は、日本の社長にあたります。位置づけとしては会社の代表取締役となります。

 

CEO(最高経営責任者)

CEOとは、「Chief Executive Officer」の頭文字をとったもので、経営における最高責任者です。

 

COO(最高業務執行責任者)

COOとは、「Chief Operating Officer」の略称で、業務における最高責任者です。

 

CFO(最高財務責任者)

CFOは「Chief Financial Officer」のことで、企業の財務戦略における最高責任者です。

 

Executive (Senior) Vice President(上級副社長)

日本における事業部門の責任者で、日本では事業本部長の位置づけになります。

 

Vice President(統括本部長)

日本では事業部長の位置づけになります。

 

General Manager(ゼネラルマネージャー)

「General」とは、日本では施設や事業所にあたり、事業所長にあたるポジションになります。

 

Director(ディレクター)

Director(ディレクター)は、日本における事業部長、部門長になります。

 

Manager(マネージャー)

いわゆる管理職の役職で、日本における部長や課長などの管理職部門に該当します。

 

Lead(リーダー)

複数人をまとめるポジションで、日本の役職ではグループリーダーなどになります。


まとめ

近年、企業のグローバル化で役職の多様化が進み、企業や会社によって様々な役職があり、特にCEOという肩書を目にすることも増えてきています。
社内外でのやり取りの際、仕事をスムーズに行うためにも、それぞれの名称や立場を理解することが重要となります。
役職の序列や役割を正しく把握して、よりよく仕事できるようにしましょう。


 
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