◆相手を不快にさせるビジネスメールのNG行為

◆相手を不快にさせるビジネスメールのNG行為

社会人になるとビジネスメールを送付する機会も多くなると思います。
ここでは「このようなメールは送らないようにする」こと注意すべく、ビジネスメールのNG行為について解説していきます。

 
この記事はこんな方におすすめ!

・ビジネスメールの送信者として他者とのコミュニケーションに携わる人
・ビジネスメールのマナーやエチケットに関心がある人
・プロフェッショナルなビジネスコミュニケーションを目指す人
・相手との信頼関係を構築したい人

件名に関するNG行為

件名がない場合

届いたメールに件名が記載されていないのは受け取り側としては非常に「不便なメール」となります。件名である程度のメールの内容がわかるようになっていない事は、そのメールがどれくらい重要なのかが中を見なければわかりません。メールを開いてみて内容の優先順位が低かったにしろ高かったにしろ、受け取り側には不快な思いをすることが多いです。
また、件名がない場合「怪しい」と思ってメールを開かれない場合もありますので、件名は必ず入れるようにしましょう。

 

件名が曖昧の場合

件名がない事と同様に、件名を見てある程度の内容が把握できないと非常に不便です。
「ご連絡です」など、内容が」いまいちわからない件名は避けるべきです。

 

件名に【早急】や【至急】などと記載されている。

基本的には緊急性を要する用件の際には電話することが一般的です。
件名に「早急」や「至急」などの言葉を入れておけばいいというのは、一方的な自分本位のメールと言えるでしょう。
どうしても至急の用件でメールをする際にはメールに併せて電話する事が大切です。


宛先に関するNG行為

宛先がない

宛先がなく、いきなり本文から記載のあるメールが届いた際、受け取り側としては「これは本当に私宛のメール?」と思う事もあります。
そのため必ず宛先を記載するようにしましょう。

 

また宛先がないメールは社内メールに多い傾向がありますが、メールで指示をする等でいきなり本題に入り、宛先が記入されていない場合があります。宛先の記載がないと誰への指示なのかがわからずに誰もその指示された仕事をしないケースもあります。

 

 

「様」や「御中」のつけ忘れ

「様」や「御中」のつけ忘れは非常に失礼な事ですので十分に注意が必要です。
中にはこの敬称のつけ忘れで取引がなくなる事さえあります。
敬称のつけ忘れに関しては、「メールを送る前に確認していない」と思われるため、送付者が「適当な人」「抜けている人」と思われるケースが多いです。
そう思われないためにも送信前の確認の際には必ず敬称を確認するようにしましょう。

 

宛先の間違え

いつもと同じ会社ですが、違う人にメールを送る際などに、癖で宛先を間違えてしまうという事があります。
宛先を間違えてしまうというのは送付者にとってはちょっとしたミスかと安易に考えてしまうかもしれませんが、受け取り側としては非常に困ります。
場合によってはメールの受け取り側の方が、間違えた宛先の方にメールを転送するケースもあります。
そういった場合には相手の会社内で混乱を招く事にもつながりますので、宛先の間違えには十分に注意が必要です。


本文に関するNG行為

いきなり本題に入る

挨拶文もなしに本題に入るメールを見ると、「不躾(ぶしつけ)なメール」という印象を相手に宛てえてしまいます。
本文の文頭が挨拶から入るのはビジネスマナーであり、礼儀や作法と言っても過言ではないので、しっかりとあいさつ文を入れるようにしましょう。

 

適切な挨拶ではない

初めてメールを送付する際には一般的には注意が必要です。
馴れや癖で「いつもお世話になっております」と記載すると相手からすれば「面識がないのにいつも?」というリアクションになります。
初めてメールを送付する際には、「はじめてご連絡を差し上げます」や「突然のメールで失礼します」などの挨拶文を使用するようにしましょう。

 

メールの返信の際に本文がない

添付ファイルのみ添付されてメールを送付する方がいますが、これは非常に失礼に当たりますし受け取り側としては「本文書くのが面倒だったのか?」「仕事に対していい加減」といった印象を与えてしまいます。
仮に依頼のあった内容であったとしても、ただ依頼されたものを送り付けるのではなく、しっかりとマナーを守って送付するべきです。

 

用件が記載されていない

メールにはその目的となる用件が必要になります。
その用件が記載されていなかったり、わかりづらかったりすると受け取る側としては「何のメールだった?」と思ってしまいます。
また件名と本文の用件が違ったりしても混乱を招く事になりますので、メールを送る際にはしっかりと用件をわかりやすく記載して、それに見合った件名をつける事が大事です。

 

質問に対して的確な回答がない

質問したメールに対して的確な回答をしなければ相手に不快な思いをさせる場合がありますので、しっかりと明確に回答するようにしましょう。

 

(例)
〇〇の件の進捗状況はどうなっていますか?
→問題なく進んでいます。
※進捗状況を聞いているのに明確に回答がなされていない


その他のNG行為

1つの用件のメールが複数に分かれる

特に理由がないにも関わらずに1つの用件で数回にも分けてメールがする事は避けるべきです。数回に分かれてメールを送付してしまう要因としては下記のものがあります。

 

添付忘れ、添付間違い

資料などの添付忘れや添付間違えでメールが複数件になってしまう場合があります。
メールを送付する前に添付ファイルを確認する事を怠らないようにしましょう。

 

質問の小出し

一度メールを送付して、後に質問を思いついて再度メールをする。これを繰り返すとメールが複数件になってしまい、受け取り側はどのメールに返信していいかがわからなくなったり、最後のメールの質問のみ回答するなどのケースがあります。
なるべくメールは1通で済むように事前に質問事項はまとめるようにしましょう。

 

正しい言葉が使われていない

目上の人に「了解」や「ご苦労様」という言葉を使ったり、「各位」に様がついていたりなどの正しい言葉が使われていない場合、相手を不快に思わせたり、恥をかいたりするので注意が必要です。

 

乱暴な言葉や不適切な言葉が使用されている

乱暴な言葉や命令口調、不適切な言葉などがメールに記載してあると誰でも非常に不愉快な気持ちになります。メールは普段話す言葉以上に乱暴な言葉や口調などが強く印象に残ってしまうので注意しなければなりません。

 

顔文字や疑問符・感嘆符が使用されている

「よろしくお願いします(^^♪)」や「よろしいでしょうか?」というように顔文字や疑問符・感嘆符をメールで使用することは避けましょう。
ビジネスメールのマナーとして顔文字や疑問符・感嘆符は使わないのが一般的です。


 
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